映画祭への情熱が実現させた2都市での実地開催

アイルランドの映画文化活動団体、アクセスシネマは、現地日本大使館の協力の下、2008年より「日本映画祭」を継続開催しています。独自のセレクションで、毎年多彩な作品群を多くの都市で巡回上演し、今ではアイルランドにおける一大映画祭となっています。アクセスシネマのディレクター、メーブ・クック氏は2019年に視察のため来日、多くの日本映画のディレクターや制作者、配給会社と新たなネットワークを築き、本年の開催に向けて準備を進めました。ゴールウェイ2020に向けた特別プログラムも組んでいた今回でしたが、パンデミックによるアイルランド全土のロックダウンのため当初予定の4月開催は延期。その間、他プロジェクトのオンライン開催での成功例も目にしつつも、映画館での鑑賞体験に重きを置く本映画祭では、度重なるロックダウンの合間を縫い、規模を縮小してコークとゴールウェイの2都市で10作品の上映を実施。現況下での映画祭決行は、制限された日常生活を送る市民に、大きな喜びをもって迎えられました。ゴールウェイ及び他都市での本開催は2021年に延期。現在、着々と準備が進められています。

 

日程: 2020年年9月25日~10月4日
会場: ゲート・シネマ（アイルランド、コーク、9月25日~29日）
パラス・シネマ（アイルランド、ゴールウェイ、10月2日~4日）
上映作品:
1) 広瀬奈々子 『つつんで、ひらいて』
2) 渡辺歩 『海獣の子供』
3) 近浦啓 『コンプリシティ』
4) 矢口史靖 『ダンスウィズミー』
5) 大森立嗣 『日日是好日』
6) 武内英樹 『翔んで埼玉』
7) 大林宣彦 『ハウス』
8) 田中征爾 『メランコリック』
9) 湯浅政明 『きみと、波にのれたら』
10) 伊丹十三 『タンポポ』

 

1) WA Cafe コンペティション
日程: 2020年10月1日~2日
会場: Wa Cafe（アイルランド、ゴールウェイ）