[#KeepgoingTOGETHER] Vol. 36 小林大賀+三角みづ紀 ポエトリーショートフィルムシリーズ

小林大賀+三角みづ紀

オンライン配信で得た成果と課題

どの作品にも必ず英語字幕をつけたので、ある程度はボーダーレスに配信できたと感じます。しかし、「字幕をつける」という前提で制作を進めなければ、日本語での朗読と字幕のタイミングが合わず、あるいは字幕があまりに速く流れてしまい、意味が通じづらくなると実感しました。海外の友人から字幕のタイミングが速すぎて読めないとのご指摘もありました。言語の壁をこえてどのように映像のなかの詩を伝えていくかが、今後の課題です。

オンライン配信準備に要した時間、人数、環境

なるべくコストをかけずに制作することを決めたので、自宅や近所の風景、もとから持っていたものや落ちていた葉や貝殻などを用いました。6つの配信の中、4つが新作で、その制作時間はおおよそ14日程度でした。小林大賀が構想、撮影、編集をおこない、三角みづ紀がアイデア出し、アドバイザー、詩作を担当しました。「今日の天使」と「モビール」は音楽家の木太聡の既発表音源を使用しました。オンライン配信に要した人数は2人です。

今後のご活動におけるオンライン配信の活用や展開について

このコロナ禍だけでなく、遠い場所へ住む方々に自分たちの作品を届けるには、映像作品を作ってYouTubeで配信していくという手段は大変有効だと感じました。これまでの欧州文化首都で出会った海外在住の詩人たちも観てくれて、連絡をくれた方もいました。国内でも、なかなかイベントへ行けない方々も多くいらっしゃると想像します。より多くの方に活動を知ってもらうために、今後もオンラインで発信していくことを継続していきたいと思います。

<プログラム>

ショートフィルム「ゆくえ」「影の湖」「雷鳴」「骨」「今日の天使」「モビール」

  • 実施日:2020年5月17日〜5月31日
  • 内容:日常にあるものを用いて幻想的な画を作った。且つ、詩にメッセージをこめたショートフィルム。
  • 告知方法:Facebook, Twitter
  • 配信ツール:YouTube
  • 視聴者の反応を得るために工夫した点:ハッシュタグの使用
  • 視聴者数:763人(2020年6月1日午前7時時点)