コラム
Column[#KeepgoingTOGETHER] Vol. 38 Baobab 北尾亘氏による2作品ダイジェスト映像公開
1.オンライン配信を実施しての所感
舞台での過去上演作品を映像としてオンライン上で配信する事にはあまり前向きでなかった。しかしこの機会をキッカケとして実施した事で、抵抗感は薄れ前向きになることが出来た。舞台上演を前提とした作品、その良さは映像では伝わりにくい側面を持つ。だがこの情勢の中では、「劇場空間の体験を想起させる」という点からも価値を見出せると感じた。公演を観ているか否かに関わらず、自宅以外の空間に思いを馳せながら映像を鑑賞する事の重要性をこの時代に感じる事が出来た。
2.オンライン配信準備に要した時間、人数、環境
上演作品の中からどの作品を選択するかを 2 週間程度オンライン上で協議。 カンパニーメンバーから[振付家、プロデューサー、制作、映像、ダンサー]など 7 名ほどで協議にあたり、配信については 4 名程で編集や確認作業を実施。クオリティ担保を考え、新規の撮影プ ランも検討したが、緊急事態宣言発令中につき過去上演作品の配信を決断。オンライン上でのや り取りで配信までのほぼ全工程を完結させることに努めた。
photo by ふじまつたえこ
3.今後のご活動におけるオンライン配信の活用や展開について
舞台芸術はコロナ禍以前の環境を取り戻すまでには多くの時間を要すると考える。その上では、今回のオンライン配信経験を発展させリモートで実施する作品創作や配信上演の可能性を前向きに模索していきたい。現在はオンラインでの作品創作を WS形式で実施し始めており、離れた地からもダンサーが参加している。リモートでそれぞれに自宅空間で創作した作品を、オンライン上演や映像作品としての配信を視野に入れながら展開して行きたい。その作品が多くの舞台関係者やファンにとって「新たな可能性」として映ることを期待する。
photo by bozzo
<プログラム>
①Baobab第12回本公演『ジャングル・コンクリート・ジャングル』ダイジェスト映像
②北尾亘ソロ作品『UMU -うむ-』ダイジェスト映像
- 実施日:2020年5月22日
- 内容:
①KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>で上演したカンパニー史上最多となる21人の作品
②タイトルの『UMU -うむ-』は、[産む]・[膿む]・[有無]と3つのテーマを内包している。生命の誕生から現代への眼差しまでを肉体に落とし込み、「声なき叫び」として表現。 - 告知方法、使用した広報ツール:Facebook、Twitter、公式HP
- 使用した配信ツール:Baobab公式HP
- 視聴者の反応を得るために工夫した点:
Baobabの情報をSNS上で公開する際に使用している下記ハッシュタグを使用。
#Baobab #北尾亘 #WataruKitao #コンテンポラリーダンス #contemporary dance - 視聴者数:420回 (2020年5月28日時点)