コラム
Column[#KeepgoingTOGETHER] Vol. 44 / 松田美緒 “クレオールニッポン through the Window”
オンライン配信を実施しての所感
コロナウイルス感染拡大に伴うコンサートの中止や開催自粛を余儀なくされているこの時期に、国内外で松田美緒のライブを楽しみにしている方々へ歌声をお届けできる機会を作ることができました。インターネットの画面を「窓」と捉え配信したこの企画で、松田美緒のファンの皆様はもとより、初めてのお客様にも気軽に気軽にみて頂けたことは、ネット配信ならではの拡がりを見せたと実感しています。終了後には多くの方々より喜びの声や、今後コンサートが開催されるときには行きたいとのご意見、ご感想をすぐにメール等でいただくことができました。
オンライン配信準備で苦労した点・工夫した点
配信を行った会場にインターネット設備がなかった為、安定したネットワークを供給するのに事前のテストを何度も行なっていたのにも関わらず当日はネットワークの環境が変化し、復旧を待つのに時間を要した。
工夫したことは、ライブのコンセプトにそったプログラムづくりをしたこと。動画の挿入や曲紹介のテロップを事前に制作しました。また、日本国外の方も多く見ることを想定し、英語での表記や、ライブ中のMCを各国の言葉でお届けしました。
今後の活動におけるオンライン配信の活用や展開について
今回、多くの皆様に反響をいただき、これからもインターネットの窓辺から歌声を各地にお届けする「through the window」シリーズを制作、配信していこうとスタッフ一同で話しています。
また、一つ一つのオンライン配信がアーカイブされることも魅力であり、今後の配信活動を追いかけて楽しんでいけることに繋がっていくのではないかと考えます。場所や編成なども限定せずに様々な企画に挑戦し、楽しんでいただけるオンライン配信を制作していきたいと思います。
<プログラム>
松田美緒 “クレオールニッポン through the Window”
- 実施日:2020年5月31日
- 内容:
世界を旅する歌手・松田美緒は、ポルトガルのファドから始まり、大西洋のポルトガル語圏・スペイン語圏の国々の歌を、現地を代表するアーティスト達と 共に公演やアルバム制作をしてきました。
2012年より日本各地、世界各地を探し歩き出会った知られざる歌を『クレオール・ニッポン 歌の記憶を旅する』(アルテスパブリッシング2014)として発表。その後『おおいたのうた』『ブラジル移民の歌』(2019)の作品で、民謡という名を付けられる前の人々の暮らしから生まれた歌を、現代によみがえらせています。
この配信ライブでは、山や海の暮らし、隠れキリシタンの島、ブラジルやハワイ、南洋に移民した人々か歌った歌なと、多様な日本の歌を普遍的な歌として届けます。人類の根源である歌を、人同士の接触か限られた今この時に、人と人、土地と土地をつなぐ形として、「窓」越しに世界に配信します。 - 告知方法、使用した広報ツール:Mio Matusda Official Homepage、Facebook
- 使用した配信ツール:YouTube
- 視聴者の反応を得るために工夫した点:ダイレクトメッセージ、松田美緒official Homepageより発信、ハッシュタグの使用
- 視聴者数:
ライブ時視聴者数:264名
視聴回数(2020年6月5日現在):2129回